Factory-ONE 電脳工場製品仕様
生産管理システム Factory-ONE 電脳工場とは
システム概要
Factory-ONE 電脳工場は、1995年の販売から1,700本を超える導入実績がある中堅・中小製造業向けの生産管理システムです。
製造業における生産業務全般の評価指標であるQCD(品質(Quality)・原価(Cost)・納期(Delivery))を最適化し、企業利益の最大化に貢献するため、生産管理に関する「生産計画・手配(資材所要量計画(MRP))・工程・原価・在庫」などの業務に関する様々な情報を一元管理します。
また、販売管理に関する「受注・入金・売掛・請求・発注・仕入・買掛・支払」などの業務に関する情報も一元管理が可能です。
Factory-ONE 電脳工場は、生産管理システムと販売管理システムの両方を備える「生販一体型」の生産管理システムです。
4つのラインアップ
製造業における主な生産形態に対応した4つのラインアップがあります。
MRP版
- 繰返受注生産、見込生産への対応
- 標準仕様を基に個別に仕様が異なる生産への対応
製番管理版
- 一品個別生産への対応
- 受注してから生産する自社ブランド品(繰返品)への対応
ハイブリッド版
- 繰返生産品と一品個別生産品が並存する形態への対応
- BTO(build to order:受注生産)への対応
販売管理ベース
- 製造業に適した販売管理機能から段階的に導入し、生産管理へSTEP UP可能!
特長
Factory-ONE 電脳工場は、お客様の利用し易さをコンセプトに掲げ、登録されたデータを有効活用いただけるように、操作面と運用面を徹底的に追究した生産管理システムです。また、電脳工場はオープンソースとなっており、お客様の業務へ柔軟に対応し、ジャストフィットした状態でご利用いただける生産管理システムです。
特長1.使いやすく望む形で
日々登録されたデータの簡単集計&Excel出力が可能です。出力データは統計資料の作成などにご活用いただけます。
特長2.お客様の言葉で分かりやすく
すべての画面・帳票のタイトルはマスタ登録されており、お客様の業務に合わせた言葉で表示可能です。
日本語・英語などの言語に対応しており、複数の言語を同時に使用でき、フォントも変更可能です。
また、エラーメッセージについても言語ごとに変更できます。
特長3.漏れなく正確に
指定した表示条件に従ってデータ照会後、画面上で抽出条件を設定することが可能です。
データ照会画面上から他の入力画面を開くハブ機能を設けています。
例えば「今日の発注データを確認しながら製番手配入力」といったスムーズな操作を可能とし、作業時間の短縮・入力漏れの防止に貢献します。
特長4.オープンソースで業務にジャストフィット
生産管理システム Factory-ONE 電脳工場はオープンソースとなっており、カスタマイズすることができます。
スクラッチ開発やオープンソースではないパッケージシステムをカスタマイズした場合と比較して、費用を抑えつつ開発工期短縮が可能です。
導入効果
導入効果1.生産計画の精度向上
在庫状況がリアルタイムで確認できるようになり、受注に対して最適な材料手配、作業工数の割り当てが可能となります。
生産計画の精度が向上し、コスト最適化を図れます。
導入効果2.過剰在庫の解消
在庫の状況が数値化され一元管理となり、リアルタイムに確認できるようになります。
実棚(実地棚卸)と棚卸の差異が無くなり、過剰在庫を解消できます。
導入効果3.内部統制の強化
属人化となっている業務はシステムを介して行うようになり、業務が効率化され人為的なミスや不正の防止ができます。
権限設定により不正操作を未然に防ぎ、「誰が・いつ・どんな業務」を行ったかログ管理できます。
Factory-ONE 電脳工場は内部統制の推進をサポートします。
機能概要図
生産管理システム Factory-ONE 電脳工場の機能概要図です。
生産管理システムと販売管理システムで構成されており、より業務効率化を図れるよう様々なオプションを設けております。
クラウド型中小企業共通EDI対応サービス「Extelligence EDIFAS」が標準でバンドルされています。
オプション
ハンディターミナル
工場現場での運用効率を追求し、簡単操作で受入・出庫・棚卸入力が可能です。
オンライン/オフラインいずれでも利用可能で、指示データとのチェックにより、誤入力を防止します。
- ※ ハンディターミナル:キーエンス製 BT-W300シリーズ
Web
タブレット端末(※)で受入・出庫・作業日報・棚卸などの入力が行えます。
また、指示データとのチェックにより、誤入力を防止します。(オンラインモードのみ対応)
- ※ (iOS 12)Safari、(Android 9)Chrome/10インチ以上推奨
財務連携
多数の市販財務パッケージ等と連携し、コンパクトなERPシステムの構築を実現します。
動作環境
サーバー関連
- ※ 想定クライアント数20台の構成です。
- ※ クライアント想定数を大幅に超える場合は、別途ご相談ください。
横にスクロールしてご確認ください
CPU | インテル Xeon プロセッサー または 同等のCPU |
---|---|
メモリー | 16GB以上(32GB以上推奨) |
ディスク容量 | プログラム領域1GB、データベース領域4GB以上 |
OS | Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016 |
データベース | Oracle Database 12c、Oracle Database 12c R2、PostgreSQL 10 |
Webサーバー | Apache HTTP Server 2.4、PHP 5.4 |
その他 |
無停電電源装置、バックアップ装置、RAID構成のディスクアレイシステム データベース及びWebサーバー動作に必要なTCP/IPポート(1521,80 など) |
クライアント関連
※「FAX発注オプション」をご利用の際は32bitパソコンをご利用いただくか、もしくはFAXを中継する専用のパソコンをご準備ください。
横にスクロールしてご確認ください
CPU | インテル Core iシリーズ または 同等以上のCPU |
---|---|
メモリー | 4GB以上(8GB以上推奨) |
ディスク容量 | 2GB以上 |
OS | Windows 8.1 Pro、Windows 10 Pro(64bit推奨) |
ディスプレイ | 解像度:横1280×縦768 ピクセル以上 |
その他 |
.NET Framework 4.7、Excel 2013以上 サーバー接続に必要なTCP/IPポート(1521,80 など) |
クラウド型中小企業共通EDI対応サービス「Extelligence EDIFAS」により中小企業のDXを推進
中小企業庁の平成29年度中小企業・小規模事業者決済情報管理支援事業調査報告書※1によると、多くの中小企業では、BtoBの企業間取引における受発注業務は手作業による伝票処理となっており、FAXをはじめとした紙取引が依然として行われています。
決済事務についても、受発注業務と同様に人手によるアナログ業務が多く、窓口・ATMによる決済が調査件数割合の半数を占めています。
生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」に標準バンドルされた、クラウド型中小企業共通EDI対応サービス「Extelligence EDIFAS」を利用することで、人手によるアナログな業務は電子化され、中小企業のDX推進を図ることができます。
Extelligence EDIFASの特長
特長1.電子帳簿保存法の改正に対応
- 2022年(令和4年)1月1日から施行される、電子帳簿保存法の改正に対応しています。
- 電子取引の保存要件である、「真実性の要件」では、書類の送受信日時、受信した書類の開封日時を記録しています。保存データの訂正・削除を行った場合も、その日時を記録しており、要件を満たしています。
- 「可視性の要件」では、取引年月日・取引金額・取引先による検索や、任意の項目を複数設定し、日付・金額の範囲指定による検索も可能です。
- EDIのデータは最大18GBのストレージに保存できます。
特長2.中小企業共通EDIに準拠
- 中小企業庁が推進する「中小企業共通EDI」に準拠し、「共通EDIプロバイダ※2」の認証を受けています。
- 中小企業の受発注で必要十分な情報項目を扱え、世界標準の「国連CEFACT(セファクト)」に準拠しており、安心して継続利用できる汎用性を備えています。
- 取引先企業間で異なるベンダーの業務アプリを使用していても、中小企業共通EDIに対応していればデータ連携が可能です。
- 共通EDIプロバイダを介して接続するため、専用サーバーや特殊な通信ソフトは不要です。EDI導入期間が短く、安価でスムーズに導入できます。
特長3.全銀EDIシステム(ZEDI:ゼディ)とのデータ連携
- 商流EDIであるExtelligence EDIFASは、金融EDIである全銀EDIシステム(ZEDI)とデータ連携が可能です。
- 煩雑な売掛金の消込業務も、ZEDIとデータ連携することで、振り込み情報を電子化して処理できます。
- 伝票突合せや取引先への入金確認など、経理業務の効率化が図れます。
- ※1. 出典:中小企業庁ウェブサイト掲載の報告書
- ※2. プロバイダは株式会社エクスです。
Extelligence EDIFASの導入効果
Extelligence EDIFASによるEDIの導入により、紙やFAXによる受発注業務を電子化しDXを推進することで、様々な効果が期待できます。
導入効果1.生産性の向上
企業間取引に関する書類をFactory-ONE 電脳工場からデータとして出力し、Extelligence EDIFASにより取引先とEDIでやり取りすることで、業務時間における処理件数が増加し、生産性向上につながります。
導入効果2.業務品質・信頼性の向上
取引先とのやり取りは煩雑で属人化されていることがあります。
Extelligence EDIFASにより取引先とEDIでやり取りすることで、業務がシステム化され人的ミスが軽減し、業務品質が向上します。
取引先と精度の高いデータでやり取りできるため、取引先からの信頼性も向上します。
導入効果3.内部統制の推進
受発注に関する業務がDX化されることで、業務プロセスが整備され、取引先とのやり取りに関する情報が電子化されます。
情報はデータで一元管理できるようになり、内部統制の推進が可能となります。
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