社会医療法人厚生会 中部国際医療センター様 導入事例

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高度医療を提供する「中部国際医療センター」の開院に向けて最先端のがん治療装置を導入。放射線治療情報ソリューション「COCOA」を活用して情報を一元管理

社会医療法人厚生会 中部国際医療センター様 会社概要

岐阜県最大級の民間病院として、2022 年1月に開院した社会医療法人厚生会中部国際医療センター。
強度変調放射線治療装置「Halcyon(ハルシオン)」と高精度放射線治療装置「TrueBeam(トゥルービーム)」を導入するにあたり、三菱電機ITソリューションズ株式会社(MDSOL)の放射線治療情報ソリューション「COCOA(ココア)」を採用しました。
同院は「がん治療」のメッカとして、地域の中核病院の役割を担いながら、海外からの患者も受け入れ、良質な医療を提供していきます。

地域の、日本の、世界の医療拠点に向けて「中部国際医療センター」を開院

中部国際医療センターは、岐阜県美濃加茂市で100年以上の歴史を持つ木沢記念病院を前身とし、「全ては病める人のために」を基本理念に2022年1月に開院しました。地上10階建て延べ床面積約6万平方メートル、502床の病床数は岐阜県の民間病院最大級で、ハイブリッド手術室を含む11室の手術室を有しています。開院に合わせて新病院の住所も「美濃加茂市健康のまち一丁目1番地」と改められました。

同院は、地域住民の命を守る砦として、屋上ヘリポートやドクターカーなどを備えているだけでなく、ハイブリッド手術装置「ディスカバリーIGS740」や手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」などの先進的な医療設備も導入しています。
がん治療においても、患者の遺伝子情報を調べて効果の高い個別化治療を提供するがんゲノム外来を開設しており、2018年には厚生労働省より「がんゲノム医療連携病院」に指定されました。

理事長
山田 實紘 氏

新病院の名称を「中部国際医療センター」とした理由には、『世界に通用するハイレベルな医療を提供する』という決意が込められています。同院は2017年に外国人患者受入れ医療機関に認定され、7カ国語の通訳が在籍して海外からの患者が安心して受診できる環境を整えてきました。
今後は中部国際空港から車で約90分の地の利を活かして、アジアやアメリカ西海岸などから患者を受け入れ、長期滞在によって充実した医療サービスを提供する「メディカルツーリズム」も視野に入れています。

新病院について理事長の山田實紘氏は「私たちは木沢記念病院の時から、新たな医療ニーズに迅速に対応し、岐阜県初、日本初の医療設備をいち早く導入してきました。中部国際医療センターは、半世紀にわたる私の医師としての経験を踏まえて開院しました。地域の中核病院の役割を担うとともに、世界中の病める人々の医療のメッカとなることを目指して、良質な医療サービスを提供していきます」と語ります。

「がん治療」のメッカを目指し、最先端の検査装置や治療装置を導入

陽子線がん治療センター 施設長
放射線治療科 統括部長
不破 信和 氏

同院は「がん治療」の最先端病院となるべく、開院に合わせて日本の放射線治療・陽子線治療のトップランナーである不破信和氏を招へいし、より高度ながん治療に取り組んでいます。
不破氏は1981年に大学の医学部を卒業して以来、40年にわたって放射線治療に携わってきました。愛知県がんセンター副院長、南東北がん陽子線治療センター長、兵庫県立粒子線医療センター院長、伊勢赤十字病院放射線治療科部長を歴任し、頭頸部がんにおける「切らずに治す」動注療法(化学療法)のエキスパートとしても知られています。

陽子線がん治療センター 施設長 兼 放射線治療科 統括部長を務める不破氏は「これまでの経験を活かして、当院のがん治療領域を頭頸部がん、肺がんなどにも拡大し、入院治療から緩和ケアまで責任を持って対応していきます。さらに、岐阜県における放射線治療、動注治療の普及と拡大を目指して、体制の強化や専門的な知識・技術を持つスタッフの育成を進めていきます」と語ります。

地域がん診療連携拠点病院として、最新の検査装置や医療機器の充実に取り組む同院は、2022年1月の開院に合わせてバリアン社の強度変調放射線治療(IMRT)専用装置「Halcyon」を導入し、前立腺がんや脳腫瘍の放射線治療を開始しました。
同年3月にはバリアン社の高精度放射線治療装置「TrueBeam」が稼働し、頭頸部がん、乳がん、肺がん等の治療を行っています。
2023年には陽子線がん治療センターを開設し、最新式の陽子線治療装置であるバリアン社の「ProBeam(プロビーム)」が国内で初めて稼働する予定です。

「陽子線治療は、一般的な放射線治療以上に正常組織への影響を抑えながら、がん病巣に最大のエネルギーを当てることができます。ProBeamは、腫瘍の形状や大きさに合わせて陽子線を照射する強度変調陽子線治療(IMPT)に対応し、より効率的な陽子線治療を行うことが可能です」(不破氏)

強度変調放射線治療装置「Halcyon(ハルシオン)」
高精度放射線治療装置「TrueBeam(トゥルービーム)」

先進病院での採用実績を評価し、放射線治療情報ソリューション「COCOA」を採用

放射線技術部 課長
古川 晋司 氏

開院に合わせて、「Halcyon」と「TrueBeam」の導入を決めた同院は、放射線治療業務を総合的にサポートするシステム(治療RIS)として、MDSOLの「COCOA」を採用しました。
選定の理由について放射線技術部 課長の古川晋司氏は次のように語ります。

「先進的な医療を提供する病院でのCOCOAの実績を評価しました。木沢記念病院でもリニアックを使った放射線治療は行っていたものの、治療RISは使用していませんでした。複数の治療RISを調査する中で、MDSOLはデモを実施しながらCOCOAの機能や操作について分かりやすく説明してくれました。サポートも丁寧で、初めてでも安心して任せられると判断して採用を決めました」

COCOAで患者情報、予約状況、治療状況等が一元的に管理

COCOAの導入プロジェクトは2021年4月からスタートし、2022年1月の「Halcyon」、3月の「TrueBeam」の稼働に合わせて利用を開始しました。COCOAは、リニアックシステム、治療計画装置、病院情報システム、PACSなどと連携し、シームレスにデータがやり取りできるようになっています。
古川氏は「COCOAの導入をMDSOLに任せることで、私たちはHalcyonとTrueBeamによる治療体制の確立に専念することができました」と評価します。

2022年1月に「Halcyon」による放射線治療を開始した同院では、着実に治療実績が増えています。3月からは「TrueBeam」での放射線治療も開始し、4月22日には1日46人の治療を行うまでになりました。

不破氏はCOCOAについて「汎用性が高く、非常に簡便で、直感的に操作できます」と語ります。

古川氏も「患者情報、予約状況、治療状況等が一元的に管理できるのが非常に便利です。タブレットを使えば検査室の中でも患者確認ができるため、インシデントの発生リスクを従来以上に低減することができます」と話します。

陽子線治療装置でもCOCOAを採用予定、日本を代表するプライベートホスピタルヘ

今後は、新たに気付いた問題点を改善しながら、より使いやすく進化させていく予定です。また、2023年稼働予定の陽子線治療装置「ProBeam」でも、COCOAの採用を予定しています。

「今後私たちがCOCOAを使いこなしていくと、様々な改善要望が出てくるはずです。現在もMDSOLには適宜サポートをお願いしていますが、引き続き私たちのリクエストに対応していただき、よりよいシステムに進化していくことを期待しています」(古川氏)

新病院となり、美濃加茂市内だけでなく岐阜県全域、名古屋等の大都市圏からも高度医療を求めて患者がやって来ているといいます。
将来にについて山田氏は「世界で一番の病院、日本を代表するプライベートホスピタルの実現に向けて、一層の努力を重ねていきます」と話します。
中部国際医療センターは、地域の、日本の、世界の医療拠点に向けて、心をこめたサービスを提供していきます。

記事について

この記事は、情報誌「MELTOPIA」No.260(2022年6月発行)に掲載されたものを転載しました。

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放射線治療情報ソリューション COCOA のご紹介

放射線治療情報ソリューション COCOA」は、HIS、RIS、PACS、リニアックとを接続し、放射線治療業務を総合的にサポートするソリューションです。
院内で分散管理されている放射線治療に関する様々な情報をオンラインで一元管理します。
情報はリアルタイムに共有されることで、業務効率化を図るとともに、更なる質の高い治療に専念する時間を確保できます。

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