【MDIS】HPKIカードを活用し、医療関連文書の電子化とオンラインサービス普及を推進
電子署名クラウドサービス MELSIGN 新発売
2018年11月12日
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:牧野 友明 以下 MDIS)は、HPKIカード(※1)を利用して電子文書への電子的な署名や改ざん検知などを行う「電子署名クラウドサービス MELSIGN」(メルサイン、以下MELSIGN)を、2019年1月21日から発売致します。
MDISは今回発売するサービスを、2018年11月23日から25日まで福岡国際会議場(福岡市)で開催される第38回医療情報学連合大会の三菱電機展示(ホスピタリティ)ルームで紹介致します。
発売の狙い
情報通信技術の進歩や政府の規制緩和を背景として、テレビ会議を用いたオンラインでの診療や服薬指導の実用化に向け、取り組みが進められています。こうしたサービスが拡大していくためには、処方箋、診療情報提供書、訪問看護指示書、服薬情報提供文書など法的に署名、捺印が必要で原本の保存義務がある文書の電子化とセキュリティーの確保が課題となっていました。
今回発売するMELSIGNは、医療関連文書の電子化に関わる公的ガイドラインを満たす電子署名システムを、導入対象施設の規模やシステム運用体制によらず導入しやすいクラウドで提供するサービスです。
MDISは、政府の政策目標でもある「交通の便が悪い地域や子育てに忙しい都市部の住民が大きなコストを払うことなく」(※2)必要なサービスを受けることが可能な社会の実現に向けて、年間8億枚(※3)を超える処方箋をはじめとする医療関係文書の電子化ニーズに応えていきます。
特長
HPKIとタイムスタンプ技術により、電子化された医療関連文書のセキュリティーを確保
主要な医療関係団体(※4)が発行するHPKIカードに対応。
厚生労働省及び関係機関のガイドライン(※5)を満たす電子署名及びタイムスタンプ機能。
広く普及しているPDF形式への対応に加え、今後の実用化に向け実証実験での利用を見込みXML形式文書の電子署名規格XAdES(シャデス)を実装(関連特許出願中)。
クラウド経由のサービス提供により導入・運用が容易
病院、診療所、薬局などの施設毎に専用のサーバーを導入する必要がないため、初期投資負担が軽く運用も容易。
画面上で操作するGUIと既存システムに組み込むWeb APIの2方式から利用可能
ブラウザー画面で電子署名や署名検証が行えるGUIと、電子カルテやレセプトコンピューターなどの既存システムにMELSIGNとの連携処理を組み込むためのWeb APIを用意。
発売の概要
製品名(※6) | 価格(税抜)(※7) | 販売目標(※8) |
---|---|---|
電子署名クラウドサービス MELSIGN for PDF |
初期費用:1施設10万円 月額:10枚まで1000円、以降1枚100円 |
2019年度 10システム |
- ※1.保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)が規定した「HPKI対応ICカードガイドライン」に準拠したICカード。HPKIカードは、医師資格証や薬剤師資格証などで利用されています。
HPKI(Healthcare Public Key Infrastructure):保健医療福祉分野の公開鍵基盤 - ※2.「未来投資戦略2018-『Society5.0』『データ駆動型社会』への変革-」(2018年6月15日閣議決定)
- ※3.2016年度82,527万枚。出所:厚生労働省「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向(トピックス)」
- ※4.公益社団法人日本医師会、公益社団法人日本薬剤師会、一般財団法人医療情報システム開発センター
- ※5.厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第5版」(2017年)
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)「電子処方箋実装ガイドVer.1.1」(2018年)
厚生労働省 「電子処方箋CDA記述仕様第1版」(2018年) - ※6.XML文書対応機能(電子処方箋)の顧客向け販売は2020年度開始予定。2018年度から実証実験実施予定。
- ※7.10端末以下、タイムスタンプ月1,000回以内の場合。
- ※8.地域医療連携や地方自治体などの地域単位やOEMでの導入を想定。