介護AI記録分析ツール「けあらぽ」の開発及び販売開始~テキストマイニングで介護記録を可視化し利用者の状態把握ができる~
2023年01月24日
三菱電機ITソリューションズ株式会社(東京都中野区、取締役社長:山本 徹雄、以下MDSOL)は、介護施設における「科学的介護」の実現をサポートする、介護AI記録分析ツール「けあらぽ」を新たに開発し、2023年1月25日から販売を開始します。日々の介護記録のデータを分析し、利用者の状態を可視化することで根拠に基づいたケアプランの立案及び適切な介護を実践することができます。
製品の特長・機能
(1)テキストマイニング(AI)で介護記録の文章を可視化【特許第7033646号】
日々の介護記録を分析し、利用者の状態をバーセルインデックス値(BI値)に変換します。
文章では気付きにくい利用者の状態をグラフ化し、介護記録を可視化することができます。
「けあらぽ」で利用者の状態を確認することで、ケアの質の向上に繋げていただけます。
(2)科学的介護情報システム(LIFE)へ提出するエビデンスとして活用
LIFEで提供が求められている「BI値」を提出する際に、「けあらぽ」で分析した値をエビデンスの一つとして活用することができます。
(3)「記録 NAVI」※で入力されたデータを分析することで記録業務の負担軽減と分析精度UP
自由記述された介護記録は、職員により書き方がバラバラで分析が困難です。当社の「記録 NAVI」で入力された介護記録は、文章が統一化されているため分析が可能です。
問い合わせ先
三菱電機ITソリューションズ株式会社 流通・ヘルスケア事業部 ライフサポート営業部
TEL:03-5309-0626/FAX:03-5309-1487
発売の概要
(1)提供価格 : お問い合わせください
(2)販売開始時期 : 2023年1月25日
開発の狙い
厚生労働省では、介護保険制度の持続可能性を確保できるよう根拠(エビデンス)に基づく「科学的介護」を推進しており、2021年から介護現場の情報をフィードバックできる「科学的介護情報システム(LIFE)」を推進しています。LIFEでは、利用者の自立度の評価を、バーセルインテックス値(BI値)で提出することが求められております。
BI値を評価するにあたり、一定の基準はあるものの、介護職員の主観によるばらつきも発生するため、客観的評価指標に基づく点数付けが必要になり、判定評価は介護職員の負担となっています。
また、評価した点数に応じケアプランの見直しや、適切なケアを行うことが本来の目的であり、評価結果を施設内で情報共有する必要があります。
そこで、当社は日々の介護記録からBI値を点数化することで客観的評価指標とし、さらに結果をグラフ化することで、日々の利用者の状態を可視化し「科学的介護」を支援するシステムを開発いたしました。
当社は「けあらぽ」に先立ち、誰でも簡単に統一化された介護記録が書ける「記録NAVI」を発売しており、「記録NAVI」で正規化されたデータを取り込むことにより、分析精度の向上を図っております。
将来的には、蓄積された膨大な介護記録やセンサーデータ等を分析することで、利用者の事故や病気のリスクを検知し把握できる仕組みにつなげていくことを検討しています。
社会課題である「超高齢社会」を支える介護事業者を、今後も当社はIT技術を用いサポートして参ります。
動作環境
OS:Microsoft Windows(Microsoft サポート対象のバージョンであること)
ブラウザ:Google Chrome(推奨)
ネットワーク:インターネット接続環境必須
会社概要
社名:三菱電機ITソリューションズ株式会社
本社所在地:東京都中野区本町1丁目32番2号ハーモニータワー
代表者:取締役社長 山本 徹雄
設立:1973年12月
資本金:10億円