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有限会社 宇田川商店様 導入事例

酒小売業

  • [酒快Do・酒Do楽]

酒類販売業務に最適化したパッケージシステムの活用により、
顧客サービス向上と「攻め」の営業を推進

有限会社 宇田川商店様 会社概要

江戸時代後期の嘉永5年(1852年)に創業した有限会社 宇田川商店。古くから地域に密着した酒販店事業を展開する同商店は、業務効率と営業戦略のさらなる強化に向け、2006年に「Mr.お酒屋さんシリーズ酒Do楽」、2011年に「酒Do楽2012」を導入しました。

同製品は、三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)が企画・開発し、株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)をはじめとしたビジネスパートナーが販売・サポートする、業界トップクラスの酒販店向け販売管理システムです。宇田川商店では、進化を遂げた様々な機能を活用し、顧客サービスのさらなる向上と営業力の強化を推進しています。

業界トップの展開実績について
酒販店の販売管理システム「Mr.お酒屋さん」シリーズは、累計で約19,000システムの出荷実績(2012年3月末時点)があります。

顧客志向のサービス提供に向けて、販売管理システムをリプレース

小松菜の発祥地として知られる東京都江戸川区小松川地区に店舗を構える有限会社 宇田川商店は、8代にわたり、地域に根ざした酒販店として歴史を刻んできました。現在は、特に地酒と本格焼酎に注力しており、朝日酒造株式会社の「久保田」をはじめ、蔵元めぐりによって見出した逸品銘柄を数多く取り扱っています。また、顧客は東小松川周辺にとどまらず、向島、四谷、新橋、門前仲町など広域に及んでいます。

代表取締役
宇田川 岳慶 氏

近年の酒販業の傾向について、代表取締役の宇田川岳慶氏は次のように語ります。

「生活様式の変化とともにお酒の飲み方も多様化が進んでいます。そのため、品揃えの充実に加え、酒類以外の飲料や食料品、日用品、ギフト品など幅広く商品を扱うことが求められています。また、新規顧客開拓を積極的に進めるとともに、既存のお得意先様とも、より強固な関係を築くことが大切と考えています。それにはお客様1 人ひとりの趣味・嗜好をしっかりと把握し、積極的にコミュニケーションを図りながら好みに応じた商品を提案していくことが重要なカギとなります」

こうした先見性のある考えを具現化するために、宇田川商店ではMDISが企画・開発する「酒Do楽」を2006年に導入し、活用してきました。

5年間の実績から生まれた信頼関係と、きめ細かな対応力を評価

2006年のシステム導入から5 年が経過し、リース満了を迎えるのを機に、宇田川商店ではリプレースする酒販店システムを詳細に検討しました。そこで、複数社のパッケージから酒Do楽シリーズの最新版である「酒Do楽2012」の導入を決定しました。その理由を宇田川氏は次のように語ります。

「お客様との信頼関係を重視する当店では、システムに関しても人とのつながりを重視しています。これまで5年にわたって迅速かつきめ細かなサポート対応をしていただいた販売会社のMBや企画・開発元のMDISは、今後もシステムを活用していくうえで不可欠な存在だと考えました」

宇田川商店では、ITに造詣が深い宇田川氏が「酒Do楽」を使い込んできました。その過程で、従来製品からの使いやすいユーザインタフェースや充実した基本機能を評価していたことも選定のポイントになっています。さらに、今回の「酒Do楽2012」では、ユーザの声を反映した機能強化により、利便性がさらに向上していたことも導入決定の後押しとなりました。

「MBとMDISからの提案を評価するなかで、ぜひ改善したいと考えていた点が強化され、より時代にマッチした完成度の高いパッケージとしての進化を実感できたことが導入の決め手でした」(宇田川氏)

在庫管理の精度向上とともに、帳票印刷時間を従来比で90%短縮

「酒Do楽2012」の導入により、宇田川商店は在庫管理・商品管理業務のさらなる効率化を実現しました。例えば、季節限定商品や販売が停滞している商品の売上状況を詳細に把握し、効果的な販売施策を打ち出すことで、着実な成果をあげています。また、商品単位で売上履歴と仕入履歴を連携して確認できるようにしたことも効果の1つです。

「砂糖や小麦粉といった変動価格商品や、卸の特売価格商品など、仕入値が変動する商品の場合、売値もそれに合わせて変える必要があります。こうした場合、従来は仕入履歴と売上履歴を個別に突き合わせ確認していましたが、「酒Do楽2012」では仕入と売上の履歴を同時に確認できるようになり、大幅な業務効率化を実現しています」と宇田川氏は語ります。

新システムは、お客様との関係強化にも活用されています。同商店は、店頭販売における顧客単位の購買履歴を利用し、店頭販売と配達販売との統合を実現しました。

「従来は常連のお客様が店頭で購入した商品の履歴を紙の台帳で管理していました。今回、店頭販売と配達販売がシステム上で連動したことで、こうした手間はなくなりました。この履歴情報をもとに季節商品の案内などに活用し、成果をあげつつあります」(宇田川氏)

さらに、店頭購入者に発行しているポイントカード情報をもとにPOSレジにお客様の名前を表示させ、「名前」を呼んで接客ができるようにしたことも見逃せません。

「店頭においては、特にお客様とのつながりを大切にした接客を心がけていますが、代替わりや新規のお客様が増えるなかで、すべてのお客様を把握するには限界があります。このような機能を活用することで、お客様とのコミュニケーション向上に役立てています」と宇田川氏は話します。

事務所の業務においては、帳票印刷の一部をドットプリンタからレーザープリンタに切り替えたことで、印刷時間が大幅に短縮されました。

「従来は、1日の全業務終了後に行う各種帳票の印刷が約30分を要しており、しかも印刷中はプリンタの紙詰まりなどに注意してその場から目が離せませんでした。これがレーザープリンタ導入により、わずか3分ほどになり、短縮した時間を他の業務に振り分けることができるようになりました」(宇田川氏)

システム構成イメージ

顧客管理・分析機能をさらに強化し、ニーズにマッチしたサービスを提供

宇田川商店では今後、お客様との関係をさらに強化していくために、ギフト管理機能やDM管理機能を利用して、よりきめ細かなサービスを提供していく計画です。

「例えば、お客様の好みの銘柄、料理、職業、嗜好などの属性情報をフリーワードで登録しておき、そこから好みの料理に合ったお酒を紹介するなど、属性に応じた顧客をピンポイントで抽出してDMを発送することを想定しています。将来的にはお得意先から誕生日などの情報を提供していただき、タイムリーかつ魅力あるサービスを提案していきたい」と話します。

宇田川商店にとって「酒Do楽2012」は、業務の効率化だけでなく、営業力強化に欠かせないものとなっています。宇田川氏は「今まで手間と時間をかけて行わなければならなかったことが、短時間でできるようになりました。今後も継続的にPDCAサイクルを回して課題を抽出し、改善策を打ち出しながら、今までにないスピードでお客様の満足度を高めていきます」と語ります。

記事について

この記事は、情報誌「MELTOPIA」2012年6月号(No.177)に掲載されたものを転載しました。
この記事で紹介しているMDISの流通業向けパッケージソリューション事業は、2020年4月1日付けで三菱電機ITソリューションズ株式会社(MDSOL)に移管・統合されました。
2020年4月1日付で株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)は、三菱電機ITソリューションズ株式会社(MDSOL)に社名を変更しました。

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