労働・社会保険の諸手続きを効率化する社会保険労務システム「ARDIO」のクラウドサービスがついに登場

煩雑な労働・社会保険に関する業務を効率化する三菱電機デジタルイノベーション株式会社の社会保険労務システム「ARDIO(アルディオ)」は、1973 年の発売以来、お客様のニーズに合わせて常に進化を続けてきました。そして今般、ユーザーインターフェース(UI)を大幅に刷新した「ARDIO C1(シーワン)」がついに登場しました。導入のしやすさとサーバーの運用・保守が不要なクラウドサービスとして、これからも進化していきます。

すべてのサブシステムをクラウド化。導入・運用負荷を軽減

ARDIOは、煩雑な労働・社会保険の業務を効率化するため、三菱電機デジタルイノベーションが開発した業務支援システムです。50年以上の歴史を誇り、社会保険労務士事務所や多数の従業員を抱える企業など、400社を超える導入実績があります。そして今般、導入のしやすさとサーバーの運用・保守が不要なクラウドサービス「ARDIO C1」にリニューアルし、2025年5月より提供を開始しました。

三菱電機デジタルイノベーション
株式会社
ソリューション事業
首都圏システム営業部
第二課
菅原 海紗希氏

クラウドサービス化によるメリットについて、ソリューション事業 首都圏システム営業部第二課の菅原海紗希氏は次のように語ります。
「従来のARDIOは、事業所や個人情報、賃金情報、保険料率等、全システム共通のマスタを管理する基本共通システムと、取得喪失、給与計算、社会保険、労働保険、電子申請、ファイリング、公文書配信ワンタイムダウンロードサービスのサブシステムで構成されていましたが、ARDIO C1は、これらをクラウドサービスとして提供しています。そのためお客様は、ARDIO C1を容易に導入でき、必要なサブシステムをいつでも追加することができます。導入後のバックアップやセキュリティー対策もクラウド側で行うためお客様の管理負荷を大幅に軽減できます。自社でのサーバー管理が不要となり、社会保険労務士事務所やアウトソーサーのお客様も導入しやすくなっています」
また、既存の人事給与システムとはデータ取込機能を用いて従業員情報や賃金データなどを取り込むことができます。これにより大量のデータを処理する一般企業でも簡単に電子申請ができるようになります。

電子申請機能を統合。UI刷新によりさらなる効率化を実現

ARDIO C1は、従来のARDIOでは各サブシステムに分かれていた申請データの作成、e-Gov への送信・照会・公文書配信の機能を電子申請システムに統合しました。従来は手続き完了まで複数の画面を開いて行っていた操作を、ARDIO C1では1画面に集約したことで、電子申請手続き全体の効率化を実現しています。ソリューション事業 首都圏システムエンジニアリング第三部 第一課 主任の安井千智氏は、ARDIO C1の電子申請機能の開発でこだわった点を次のように語ります。

三菱電機デジタルイノベーション
株式会社
ソリューション事業
首都圏システムエンジニアリング第三部
第一課 主任
安井 千智氏

「ARDIO C1の電子申請で最もこだわったのがUIです。要件定義時には企画者、開発者、営業担当などを含めたプロジェクトチーム内で何度も意見交換を重ねました。開発後に従来のARDIOをご利用いただいているお客様向けにデモを実施したところ、多くの方から『分かりやすくなった』との声をいただきました」
また、入力時の負担を軽減する仕組みを新たに追加しています。入力画面は実際の届出帳票を見ながら入力ができるように帳票レイアウトと同じイメージで設計し、お客様が戸惑わないように工夫しています。さらに、ガイド機能を新たに搭載し、入力画面上に必要なデータ形式や数字の桁数を表示したり、入力項目単位でエラーを通知して修正を促したりすることで、入力過程でのミスを軽減しています。電子申請時の入力必須項目についても、目立つように「印」を付けて分かりやすく表示しました。

「従来のARDIOでは届書用紙への印字にも対応していましたが、印字可能な桁数がe-Gov申請の最大桁数を超えるため、電子申請時に受け付けられないことがありました。今回追加したエラー通知機能により、事前に申請データをチェックできるようになり、申請がスムーズに進むようになりました。この機能も多くのお客様から要望が寄せられていたもので、お客様にとって大きなメリットになります」(安井氏)

帳票イメージプレビュー機能や外字変換機能、アラーム機能などの新機能を追加

ARDIO C1の電子申請では、新たな機能も追加しています。1つ目が申請データを帳票イメージでプレビューする「申請内容確認機能」です。申請データを送信する前に申請内容を帳票イメージで確認できるため、お客様は安心して申請データを送信することができます。
追加機能の2つ目が、電子申請で利用できない特殊な漢字や文字を用いた氏名や住所などにも対応できるようになる「外字変換機能」です。従来のARDIOでも一部で対応していましたが、外字変換一覧をお客様が手動で作成し、申請時に手動で添付する必要がありました。ARDIO C1では外字変換一覧の作成から申請時の添付まですべての帳票で自動的に行うため、お客様の負担が大幅に軽減されます。
追加機能の3つ目が申請業務の効率化を支援する「アラーム機能」です。ワークフロー上の承認者に申請データの承認依頼が届いていることを通知する「承認通知」と、三菱電機デジタルイノベーションからARDIO C1のバージョンアップ情報やお客様内での連絡事項を伝える「お知らせ通知」に加え、将来的には育児休業給付金などの申請漏れを防ぐためのアラート機能を提供する予定です。
「ARDIO C1の電子申請に追加された様々な機能やUI 改善により、申請にかかる作業時間は紙やe-Gov電子申請で1件ずつ入力・申請した場合と比べて所要時間を大幅に削減でき、効率的に申請業務を行うことができます」(菅原氏)

ARDIO C1 の利用イメージ
ARDIO C1 の利用イメージ

データの暗号化や多要素認証など、高度なセキュリティー機能を装備

三菱電機デジタルイノベーション
株式会社
ソリューション事業
首都圏システムエンジニアリング第三部
第二課 プロフェッショナル
高橋 裕幸氏

ARDIO C1ではセキュリティーの強化も図っています。通信経路とデータの暗号化に加え、ログ監視による不正アクセス対策も行っています。さらに多要素認証を組み合わせて高度なセキュリティーを担保しています。ARDIO C1のセキュリティー対策について、ソリューション事業 首都圏システムエンジニアリング第三部第二課 プロフェッショナルの高橋裕幸氏は次のように語ります。
「お客様にはVPNとリモートデスクトップを併用してARDIO C1をご利用いただきます。ログイン時には多要素認証を用いてセキュリティー強度を高めるとともに、データはバックアップも含めてすべて暗号化して保存しています。クラウドサービスの提供に際しては、当社が取得している情報セキュリティー(ISMS)認証に基づき、さらにクラウドサービスセキュリティー(ISMS-CLS)も考慮した運用により、安全性を確保しています」

三菱電機デジタルイノベーションではARDIO C1の提案から導入支援、運用サポートをワンストップで対応し、導入後も業務に精通した専門スタッフへの問い合わせが可能です。今後も法改正のタイミングに合わせてARDIO C1を随時アップデートしながら、お客様がより便利に使えるよう機能強化を図っていきます。
これからも進化を続けるARDIO C1にご期待ください。

記事について

この記事は、情報誌「MELTOPIA」No.272(2025年9月発行)に掲載されたものを転載しました。

進化し続ける社会保険労務システム「ARDIO」のご紹介

ARDIO」は社会保険の諸手続きを効率化する社会保険労務システムです。
社会保険労務士様向けのシステムとして提供を続けてまいりましたが、昨今の電子申請システムご利用ニーズの高まりから、企業様向けにも電子申請に必要な機能を提供しております。
1973年の発売以来、ARDIOはお客様のニーズに応じて進化を続けてきました。このたび、クラウドサービスとしてリニューアルし、さらに便利で使いやすいシステムへと生まれ変わりました。
ARDIOの導入で、社会保険の手続きをもっとスムーズにしませんか?
訪問またはオンラインにてデモンストレーションを行うことができますので、「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。あなたの業務をサポートする新しいパートナーとして、ARDIOをぜひご検討ください。

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