コーチング(1)ー基礎と目的ー

コーチングはビジネス界で効果的なマネジメント手法としてすでに定着しつつあります。時代の変化が激しく、価値観が多様化している現代においては、一人ひとりの社員が迅速にアクションを起こさなければ競争に勝ち残ることは困難であり、コーチングの持つ「相手の自律性を育て、発揮させる」という側面に期待が集まっているからです。
今回から3回シリーズでコーチングについて見ていきます。

コーチングとは?

コーチングとは、
「人は誰でも無限の可能性をもっている」
「人が必要とする答えはその人のなかにある」
「答えに気付くためにはサポートが必要である」

という3つの柱を基本として、相手をサポートするものです。
具体的には、
・相手が自分の可能性を最大限に発揮できるようにする
・相手が達成したい目標をより早く達成できるようにする

自分で考えて行動できるように、相手の取るべき手段を引き出すコミュニケーションサポートのことをいいます。

コーチングの目的は?

コーチングの目的は、目標達成に向けて、習慣化された行動やパターンを変えることにあります。頭では別のやり方が効果的であるとわかっていても、実際に行動に移せない、あるいは、今までのやり方をなかなか変えることができない、ということはよくあることです。

頭でわかっていることを「実際に行動に移す」ために必要な知識やスキルを棚卸しして、それを相手に身につけさせる、これがコーチングでのプロセスとなります。

コーチングにおける会話の3原則

コーチングにおいては、「聞く」「質問する」ことが重要な要素として考えられていますが、その根底には次の3つの原則があります。

(1)双方向のコミュニケーションであること
日常を振り返ると、多くの場面で一方的に指示をしたり、一方が話していて相手は次に何を言うかを思案していたりするなど、一方的なコミュニケーションが見られます。相手が話したことを聞き、それについて自分も話す、といった繰り返しがここでいう双方向のコミュニケーションといえます。

(2)継続的にコミュニケーションを交わすこと
コーチングでは、相手が自発的に行動を起こす、あるいは今までの行動パターンを変えることを目的とします。継続的にコミュニケーションを交わす、というのは、一度サポートして終わりではなく、相手が実際に行動を起こすまでサポートし続けることをいいます。

(3)相手にあったコミュニケーションスタイルをとること
十人十色という言葉があるように、人それぞれ物事のとらえ方や感じ方は違います。ある人に通じたやり方や言い方が、他の人にも同じように効果的とは限りません。相手の受け取りやすい言葉で伝えたり、相手が実行しやすいやり方を提案する、これも非常に大切ですね。

まとめ

では、具体的にコーチングのスキルというのはどのようなものでしょうか?
次回はコーチングの5つのスキルについて見てみます。

コーチング(2)ー部下を導くコーチングスキルー を読む

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