老人ホームや介護施設で使える「レクリエーション」アイデア
「レクリエーションがマンネリ化してきた」
「新しいレクリエーションネタが欲しい」
など、老人ホームや介護施設で働いている方にとって悩みの種になりがちなのが、レクリエーションのアイデアです。
ご利用者様それぞれに好みや個性がある中で、全員が楽しめるようなレクリエーションを考えるということは実は非常に難しいことです。そこで今回は、現場で働く介護スタッフの方に向け、レクリエーションの種類別に具体的なアイデアを幾つかご紹介します。
レクリエーションの種類と目的
老人ホームや介護施設で行われているレクリエーションの種類は、
(1)物を作る製作・調理系のレクリエーション
(2)身体を動かすスポーツ系のレクリエーション
(3)頭を使うクイズ・ゲーム系のレクリエーション
の大きく3つに分けられます。そもそもレクリエーションとは、ご利用者様の「身体機能の維持」「脳の活性化」「コミュニケーションの促進」などの効果があることを目的として行われます。
マンネリ化してしまうことは、期待される効果が十分に発揮されない可能性が高くなることにも繋がります。定期的に新しいレクリエーションを取り入れるということは、ご利用者様を楽しませるということ以外にも重要な役割があると言えるのです。
レクリエーションの具体例
それでは、先程ご紹介したレクリエーションの種類毎にいくつか具体的な例をご紹介します。
(1)物作りのレクリエーション
■その1:たこ焼き器を使った料理
家庭でも使われるたこ焼き器を使った料理は、生地を混ぜる・ひっくり返すなどの動作によって手指を動かすことができるため、手指機能の維持にも使えるレクリエーションです。
ベーシックなたこ焼きを作るだけでなく、味のアレンジも簡単。材料を変えればベビーカステラや水ようかんなどのお菓子も作れるので、たこ焼き器は実は非常にバリエーションが豊富な料理レクリエーションとして使うことができます。
■その2:切り絵
物作りのレクリエーションにおいては「塗り絵」などが定番ですが、もしまだ行ったことがないのであれば「切り絵」もおすすめです。
カッターナイフを使って絵を切り出す方法もありますが、紙を半分に折ってハサミで切り、広げて左右対称の作品を作る方法もあります。今の時期であれば鏡餅などがおすすめです。
最初に手順や道具の使い方の説明をするだけで手軽に始めることができるだけでなく、手を動かすことで脳のトレーニングにもなるレクリエーションです。
(2)身体を動かすレクリエーション
■その1:ストロー吹き矢
太いストローの中に、端から1cm程度のところで折り曲げテープで固定した細いストローを差し込めば、細いストローが矢となる「ストロー吹き矢」の完成です。的を用意すれば、ゲーム形式で楽しむこともできます。
的を狙う集中力や、ストローを吹くことによる心肺機能の向上などの効果も見込めるレクリエーションです。
■その2:ペットボトルボウリング
老若男女が楽しめるボウリングは、少しアレンジすることで様々な楽しみ方ができるレクリエーションとなります。
例えば、ボウリングのピンを大小異なるペットボトルで作る、投げるボールも小さいピンポン玉や大きなゴムボール、はたまたラグビーボールのように簡単には真っ直ぐ転がらないボールにするなどの工夫をしても面白いです。
ピンの数も10本にこだわる必要はなく、長机の両側から中心にかけてピンをバラバラに配置し中央にゴールとなるピン(目立つような工夫をぜひ)を立て、ゴールとなるピンを誰が最初に倒したかを競うこともできます。
体を動かすだけでなく、点数を数える、残り何投かを覚えておくなど脳を鍛える効果もあります。
(3)頭を使うレクリエーション
■その1:並び替えクイズ
クイズ番組でも出てくる形式のクイズです。「クイズ」→「イズク」のように言葉の順番をバラバラに並び替えた上で、元の言葉が何であったかを当ててもらいます。
クイズの問題を探す必要がないという意味でも手軽に行えるゲームです。
最初は3文字程度から始め、少しずつ文字数を増やしていくと難易度も上がります。ヒントを出しながら行うなどの工夫も盛り上がる秘訣です。クイズなど少し考える行為は、理解力や注意力の低下を予防できるため、ぜひレクリエーションで取り入れたい要素です。
■その2:思い出しクイズ
日常の出来事や自分の知識について、とにかく思い出してもらうためのクイズです。
昨晩の夕食の献立や先週のレクリエーション内容、5文字以上の国名など様々なものを思い出してもらうことで、脳の働きを活性化させる効果が期待されます。肉じゃがやすき焼きといった食事の材料当てや、お弁当によく入っていたおかずなど、参加者の思い出も語ることができる内容をクイズにすることで、会話も膨らむかもしれません。
大々的なレクリエーションとしてだけでなく、日常の中でのちょっとしたゲームとしても活用することができるでしょう。
まとめ
幾つかのレクリエーション例をご紹介しましたが、もちろんですがこれら以外にも様々なアイデアが存在します。「レクリエーション介護士」という資格ができるほど介護現場ではレクリエーションは重要視されています。
レクリエーションを考える上では、「内容を偏らせない」ことをなるべく意識しましょう。冒頭でもお伝えした通り、ご利用者様それぞれに好みや個性があるため、集団で身体を動かすことが好きな方もいれば一人でこつこつと作業したいという方もいるでしょう。
一回のレクリエーションで全員に心から楽しんでもらうことは難しくとも、様々なバリエーションのレクリエーションを用意することで、マンネリ化を防ぐだけでなくご利用者様のレクリエーション離れを防ぐことにも繋がります。是非、いろいろと趣向を凝らしてみてください。
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