アサーション(1)ー心地よいコミュニケーション方法ー

ビジネスの場面で、自分の意見を伝えられなかったり、なぜか相手の気分を損ねたりした経験はありませんか?自分の意見を伝え、相手を大切にしたうえで、心地良い関係を作る「アサーション」というコミュニケーションの方法があります。

アサーションは1950年代半ばに北米で生まれました。もともとは引っ込み思案だったり、対人関係が苦手だったりと、コミュニケーションが苦手な人のために考えられた方法です。そもそもカウンセリングや、コミュニケーションの訓練方法として開発されてきた歴史があるのです。

現在アサーションは、コミュニケーションのスキルとして、一般的なビジネスの現場はもちろん、教育現場や医療現場などいろいろな現場でも活かされてきています。

コミュニケーションについて知ろう

コミュニケーションとは「人と人がお互いに伝えたいことを表現し、相手を理解しようとすること」です。これは言葉の表現に限らず、表情、声の大きさ、しぐさなどの表現も含まれます。

コミュニケーションには三つのポイントがあります。

1. 自分が伝えたいことを、正確に正直に表現をする
2. 自分の伝えたいことは、相手に伝わるように表現をする
3. 自分が伝えたいことを、相手がどのように受け取ったり感じたりするかは、相手次第であることを知る

この三点に留意したうえで、お互いに心地良いコミュニケーションをする方法が、次に説明するアサーションです。

アサーションについて

アサーションは「自分も周りの人も大切にし、尊重する心地良い自己表現」です。アサーションでは自分の考えや意見、気持ちは率直に伝えることが大切です。ポイントは、自分の考えを伝えるのに相手を尊重し、相手の言葉をしっかりと待って聞くところです。「尊重する」というと難しく感じるかもしれませんが「自分が相手の立場だったら……と想像する」ということなのです。

日本では「言わなくてもわかってほしい」というように表現をぼかすことがあります。率直に意見を言うことに、最初は戸惑いがあるかもしれません。しかしアサーションを身につけると、ぼかした表現に加え自分の意見を率直に言うことができ、表現の幅が広がります。

アサーションはあくまで「自分」が相手に対してどうするかを中心に考えています。ですから自分がアサーションを実践していれば、たとえ相手がアサーションを知らなくても、より良いコミュニケーションをとることが可能です。

また自分の意見を率直に伝えるという点から「物事を自分のやりたいようにしてもいい」とか「相手が自分に同意するまで話し続けてもいい」と感じるかもしれません。しかしアサーションはあくまでもお互いの立場を想像し尊重しあうことであるということを忘れないようにしましょう。

まとめ

アサーションを身につけて、自分も相手も大切にすることができれば、周りとのコミュニケーションは心地良い関係になっていきます。
次回は自分のことを伝える「自己表現」の三つのパターンとアサーションの実践についてご紹介します。

アサーション(2)ー三つのタイプの自己表現ー を読む

「キャリア・スキルアップ」の最新記事

リモートワーク時代により重要性の増す「ファシリテーションスキル」とは

キャリア・スキルアップ

2020年06月11日

リモートワーク時代により重要性の増す「ファシリテーションスキル」とは

ビジネスシーンにおいて、毎日のように行われていると言っても過言ではない会議やミーティング。中には、一日の仕事のほとんどを会議に費やしてしまった...という経験をした方も、いるのではないでしょうか。 「ただ集まるだけの会議」、「時間だけが過ぎてゆく会議」と言われるような実のない会議ほど、勿体ない時間はそうありません。効率的に、かつ有意義な会議が進められるかどうかのカギは、司会進行が握っています。特に最近はオンライン会議を行う機会も増えており、対面での会議以上に会議をまとめる力が必要となっています。しかし、「会議がうまく進まない」、「なかなか結論が出ない」、「時間通りに終わらない」そういった悩みを持ちながら司会進行をされている方も多いのではないでしょうか。その悩みを解決するために役立つのが「ファシリテーションスキル」です。 このコラムでは、リモートワークが推進される今だからこそ注目しておきたいファシリテーションスキルについてご紹介します。

続きを読む

このカテゴリの記事一覧を見る

メールマガジン登録

上記コラムのようなお役立ち情報を定期的に
メルマガで配信しています。
ソリューション・エクスプレス(メルマガ)の
定期購読をご希望の方はこちら

メールマガジン登録 お客様の課題解決に導く情報をいち早くお届けします! メールマガジン登録 お客様の課題解決に導く情報をいち早くお届けします!