中小企業が注目するVR(仮想現実)の活用例

公開:2017年07月18日

ヘッドマウントディスプレイを装着して楽しむVRゲーム端末が登場したり、都内を中心にVRを体験できるスタジオがオープンしたりと、話題になることの多いVR。これからの中小企業のサービス向上のための大きな鍵としても注目されています。

VRとは

VRとは「バーチャルリアリティ」の略語で、ユーザーの五感を刺激することで実物のような環境を仮想現実で作り出す技術です。VRコンテンツの一つであるVR映像は360度アングルを自由に変えながら映像を視聴することができ、まるでそこにいるかのような臨場感のあるリアルな映像体験ができることが特徴です。

中小企業にも広がるVRコンテンツの導入

2016年はVR元年とも呼ばれ、高級なヘッドマウントディスプレイやVR専用ゲーム端末が発売されるなど、VRコンテンツに多くの注目が集まりました。2017年に入ってからは、どこか高嶺の花だったVRコンテンツが、さらに私たちの身近なところまで浸透してきています。高額な専用のヘッドマウントディスプレイなしでも、スマホ(スマートフォン)の画面を使って気軽に楽しめるVRコンテンツも多くなっています。

特殊だったVR用の360度撮影できるカメラも「とりあえずVR映像を撮影してみたい」レベルであれば、数万円で購入できるようになり、誰でもVRコンテンツが自主製作できるようになりました。また、VR映像製作を専門としている業者も、次々に登場しています。

このような背景もあり、大企業だけでなく、一般の中小企業まで宣伝にVRコンテンツを導入するケースが増えています。五感を刺激することで現実の体験を再現するVRコンテンツは、アイディア次第でビジネス活性化の大きな可能性を秘めています。

アイディア次第で広がるVRの活用例

最近大きな広がりを見せているのがスマホを活用したVRコンテンツです。いつでも楽しめるという顧客側のメリットと、比較的簡単に作成できて、これまでよりも魅力的に自社サービスをアピールできるという企業側の両方のメリットがマッチしたVRコンテンツサービスが次々と登場しています。

例えば、あるリフォーム会社が最近スタートしたサービスでは、壁紙からフローリングまでリフォーム後の室内全体のイメージをVR映像で体験しながら選べます。これまではイメージ画像を確認するのが主流でしたが、このサービスでよりリアルにいろいろな視点から完成後の住まいをイメージできます。

またある不動産会社では、スマホを使えばどこからでも空き部屋の内覧ができるサービスを始めました。内覧のために毎回不動産会社に予約することなく、スマホから間取りやレイアウトなど部屋の雰囲気をその場にいるかのように360度見ることができます。企業側にとっては室内を案内する必要がないので人件費の削減、顧客にとっては時間の節約になるサービスといえます。

そして旅行会社大手が始めたサービスでは、観光名所を360度映像で巡ることができたり、予約するホテルの室内やベランダからの景色などを確認しながら部屋を選べたりと、リアルなVR映像で旅行の下見ができます。

まとめ

実際にその場にいなくても、臨場感のある映像で商品やサービスをイメージ体験できるのがVRコンテンツの魅力といえます。中小企業のビジネス活性化の鍵とも呼ばれ、これからもよりユーザーの身近なところでVRの活用は広がっていきそうです。

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