優秀な人材を入社に導く!採用面接を任された担当者の心得と質問例

突然、もしあなたが面接官として任命されたら、どんな質問をすれば良いのか?面接官が気をつけるべきポイントはなんだ?と困ってしまう方も多いのではないでしょうか。採用面接は応募者の本質を見極め、雇用ミスマッチを防ぐ重要な場です。そこでこのコラムでは、採用面接を任された採用担当者向けに、面接官として覚えておきたい心得や、質問例をご紹介します。優秀な人材を見極め、採用者と応募者の双方にとって良い面接を行うために、ぜひ参考にしてください。

面接官が覚えておくべき心得

面接官は、「応募者を見極める」だけが役目ではありません。あるアンケートによると、応募者の多くが面接をしたことで入社意欲が増した、逆に減ってしまった経験があると回答しています。つまり、面接官の振る舞いが、応募者の入社意思に大きく関わっている可能性があるのです。
ここではまず、面接官であるあなたがどのような点に気を配ったらよいか、覚えておくべき心得をご紹介します。

(1)服装や身だしなみは清潔感がポイント
面接時は、清潔感のある服装・身だしなみを心がけましょう。面接官が応募者の身だしなみを見るように、応募者も面接官の身だしなみをチェックしています。応募者に対し、好印象を与えられる身だしなみを意識することが大切です。

(2)リラックスできる雰囲気づくりを
面接は応募者にとってその企業に入社できるかどうかを決める、人生を左右する場とも言えます。そのため、応募者の多くは緊張しており、受け答えがどこかぎこちないまま面接が終わってしまうことも珍しくはありません。受け答えの中で応募者の本音を引き出し、本来の人間性を見るためにも、「応募者が話しやすい雰囲気」を面接官自身が作ってあげましょう。
また、応募者が面接の場に着席したら、いきなり志望動機や長所などを聞かず、「今日は寒いですね」、「駅からここまで遠くなかったですか?」などアイスブレイクを入れてみましょう。ガチガチに緊張した応募者もリラックスができ、話しやすくなるはずです。

(3)質問は分かりやすく
普段、職場内でよく使う「横文字」の業界用語やビジネス用語。ついつい使いたくなってしまいますが、応募者は業界の専門用語などは理解していない方がほとんどです。質問をする際には、専門用語を使わず一般的な用語に置き換えるようにしましょう。また、業界を経験した中途採用者であっても、ビジネス用語は業種や職場によってニュアンスが違うこともあります。ちょっとしたお互いの認識違いから、コミュニケーションに行き違いを生んでしまうかもしれませんので、注意しましょう。
また、「あなたはどんなことをしたいのですか?」、「学生時代はどんな感じでしたか?」と、面接官が何を聞きたいのかはっきりしない質問を応募者に投げかけると、応募者自身が戸惑ってしまいます。その結果、応募者が質問の意図とは少しずれた回答をしてしまい、面接官が応募者の本来のポテンシャルを見誤ることにも繋がりかねないため、なるべく具体的かつ分かりやすい質問を心がけるようにしましょう。

使える!採用面接時の質問例

面接の目的は、「面接官の質問を通して優秀な人材を見極めること」にあります。つまり、面接官として応募者の適性をしっかり把握し、自信をもって評価できると感じること、そして応募者もしっかり自己アピールができ、この企業に入社したいか見極められたと感じることが、「良い面接」といえます。そのため、どんな質問を応募者に投げかけてあげるのかは、非常に重要です。また、質問をある程度準備しておかないと、最初の自己アピールで全て言われてしまった・・・ということにもなりかねません。
これからご紹介するのは、業務への適性や人間性を見極めるための質問例です。今後の面接時の参考にしてみてください。

コミュニケーションスキルを見極める

面接時にまず見極めたいのが、応募者のコミュニケーションスキルです。業務をスムーズに行うだけでなく、職場内外で有効な人間関係を築くためにも、コミュニケーションスキルの有無を面接でしっかり確かめましょう。

コミュニケーションスキルを確かめるための質問例
  • 1分間で簡単な自己紹介をお願いします。
  • この質問の意図は、応募者が自分自身のことを端的にわかりやすく説明できるかどうかを確認することにあります。応募者のプレゼンスキルを知ることもできるので、面接の始めに聞いてみましょう。
  • 一緒に仕事や1つのものを創り上げるうえで、苦手なタイプはどんな人ですか?
  • 一緒に働く仲間との相性や、どんな人間関係を築く傾向にあるのかを知ることができます。仮に「苦手な人と一緒に仕事をすることになった場合はどうするか?」などのように、より深く相手を知ることができる質問です。
  • 好きなものや、好きなことは何ですか?
  • 一見「はっきりしない」質問に感じますが、この質問を受けて応募者がどう切り返すかで、コミュニケーションスキルを測ることができます。例えば、「プライベートに関することでもよろしいでしょうか」と質問の意図を確認する人や、「仕事上では・・・プライベートでは・・・」と具体的に説明できる人はコミュニケーションスキルが高いといえます。
仕事観を知る

応募者にとっての「仕事の意義や目的」を見極めるために、志望動機に関する質問をしましょう。競合他社でなく自社を選んだ理由を聞くことで、応募者の意欲の高さを知ることができるだけでなく、自社のアピールポイントを客観的に捉えるための材料にもなります。
志望動機を聞く際には、どのようなキャリアを積みたいと考えているのかも、聞くことをおすすめします。応募者のキャリアビジョンを自社では実現できない可能性や、実は応募者がほかの業種や職種を希望していることがわかることもあります。企業と応募者のミスマッチを防ぐためにも、志望動機は慎重に確認しましょう。

志望動機を確認するための質問例
[新卒・中途共通] [中途採用者向け]
  • 当社を志望した理由は何ですか?
  • 当社でどのような目標を達成したいですか?
  • 企業選びで何を重視していますか?
  • 転職を通じ、当社にはどんなことを期待しますか?
  • 応募企業の選択基準を教えてください。
人間性や性格を知る

面接では、応募者の人間性や性格、価値観など「隠れた特徴」も見極めたいポイントです。質問を通じ、履歴書からは読み取れない、応募者の特徴を把握しましょう。

人間性や性格(隠れた特徴)を知るための質問例
[新卒・中途共通]
  • 友人やご家族はあなたのことをどんな性格だと思っていますか?
  • 第三者からの評価を聞くことがポイントです。人柄を知ることで仕事への姿勢を想像できるほか、自己PRとの整合性もチェックできます。
  • これまでの人生で挫折した経験と、対処法について教えてください。
  • 挫折や失敗に対してどう向き合ったかを知ることで、ストレスへの耐性を見極めることができます。また、問題解決能力やセルフマネジメント能力を把握することも可能です。
[中途採用者向け]
  • 前職(現職)ではどんなことにストレスを感じてきましたか?
  • どんな理由や出来事に対して、ストレスを感じやすいのかを知ることができます。また、本人が望む働き方を知る糸口にもなります。
退職理由を知る(中途採用者のみ)

中途採用の応募者を面接する場合は、退職理由についても確認しましょう。入社後にすぐ退職しないか、再現性がないかを把握することができます。

退職理由についての質問例
  • なぜ退職を考えるようになったのですか?退職の決め手についても教えてください。
  • これまでの仕事と、今回応募していただいた仕事はどのような点が違うと思いますか?

採用面接における注意点

採用面接時には、入社後のトラブルを防ぐために業務時間や残業時間を誇張しないことが重要です。業務の進め方や残業の有無などについて正直に伝えながら、応募者が「職場環境」「仕事内容」「仕事の進め方や経営方針」のうち何を重視しているのかを把握できるようにしましょう。そして、一通り面接官側からの質問が終わったら、応募者の疑問にも耳を傾け誠実に答えてあげるようにしましょう。「何か言っておきたいことはありますか?」、「今度はあなたのほうから何か質問はありませんか?」と応募者に投げかけてあげてください。

また、業務適性や能力に関係がない質問は就職差別につながるおそれがあるため、絶対にしないようにしましょう。

面接で聞いてはいけない質問例
  • 本籍地や出生地に関すること(あなたの本籍地はどこですか?)
  • 家族の職業や資産に関すること(ご家族はどの企業に勤めていますか?)
  • 生活環境や家庭環境に関すること(家族は皆仲がよいですか?)
  • 宗教、人生観、思想、生活信条に関すること(どんな宗教を信仰していますか?)
  • 支持政党、労働組合、学生運動などの社会運動に関すること(支持している政党はどこですか?)
  • プライベートに関すること(結婚の予定はありますか?)

まとめ

面接官は応募者を「見る」だけでなく、応募者からは企業の代表として「見られる」役割を担います。応募者がリラックスできるよう環境を整えてあげると共に、面接官としてふさわしい振る舞いを心がけましょう。また、採用後のミスマッチを防ぎ優秀な人材に入社してもらうためにも、今回ご紹介したような質問を通して、応募者の本質を見極めることを意識してください。
面接官として準備に手を抜かないことが、採用者と応募者双方にとって「良い面接」となるだけでなく、面接官であるあなたの「人を見る目」を養うことにも繋がるはずです。企業の代表として任命されたことを前向きに捉えて、臨むようにしましょう。

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